「藤川貴央のクリニック・レポート」第16回


「藤川貴央のクリニック・レポート」
第16回アーカイブ

放送日
2020/09/26
出演
大阪梅田フェミークリニック 院長 井畑 峰紀
主な内容
「しわの治療方法について」
しわの治療方法について
藤川アナ
今回もしわについて詳しく井畑先生にお話を伺います。井畑先生よろしくお願いいたします。
井畑先生
よろしくお願いいたします。
藤川アナ
しわは治すことができるということを前回伺いましたが、しわの治療は何歳頃から始めることができるのですか?
井畑先生
20代後半、30代前半頃がいいと思います。
藤川アナ
しわが増えてくる前に手を打つということですね。
井畑先生
そうですね。しわの度合いが進行してしまうと、それを戻すのにはやはりすごく手間がかかります。
藤川アナ
そうすると、手遅れにならないためには、30代前半頃には自分はここにしわがある、ということをきちんと自覚した上で治療をするということですね。
井畑先生
それが望ましいかなと思います。
藤川アナ
自分では自覚することがなかなか難しいですよね。
井畑先生
かなり難しいです。
藤川アナ
気が付くためには誰かに言ってもらうということが大きいのでしょうかね。
井畑先生
そうですね。やはり周りの人の意見を聞くのがいいかと思います。
藤川アナ
持つべきものはがさつな友人かもしれないですね。
井畑先生
そうですね。
藤川アナ
すごくしわができているよ、なんて言ってもらえる友人がいるといいかもしれません。
井畑先生
意外とそれが「おっ」と思うかもしれませんね。
しわ治療の種類について
藤川アナ
かなりしわが進行して、おじいちゃんおばあちゃんになってしまうと、治療というのはなかなか難しいのですか?
井畑先生
その度合いにもよります。治療ができないというわけではないのですが、ある程度エイジングが進んだ部分をアンチエイジングするとなると少し時間はかかるなど、そういったことがあるかと思います。
藤川アナ
以前よりも見た目を改善することはできるのですね。
井畑先生
できると思います。今はすごく色々な方法が発達してきたので、見た目の改善はすごくできるようになっています。
藤川アナ
どんな治療法があるのか教えていただけますか?
井畑先生
まずはサーマクールによる治療というものがあります。これは、高周波を使って皮膚の真皮層などに熱を加える治療です。あとは、超音波を集結させるHIFUというメカニズムを使った機械による治療もあります。
藤川アナ
1つ目に挙げてくださった高周波を当てることで、皮膚はどういう変化を起こすのですか?
井畑先生
真皮というところに熱が加わり、それが新しいコラーゲンの生成を促します。
藤川アナ
コラーゲンを作らなくては、となるのですね。
井畑先生
そうですね。熱の刺激を与えることで、そういったことを起こします。
藤川アナ
もう1つのHIFUはどういったものですか?
井畑先生
HIFUは超音波を集めたような原理です。超音波が集まると熱が集結し、そこで凝集が起こったり、先ほど言ったコラーゲンの生成などを起こしたりできます。わかりやすく言うと、虫メガネは太陽の光を集結させて熱を発生させるものですが、超音波をぶつけ合うことで、その点で熱を持たせることができます。それによって線で顔に熱を入れることができるのです。そうするとその部分に締まりが出ます。
それから、今まではすごい機械で難しかったので、深く入れるということができなかったのです。それが、例えば4mmや6mmの深さの部分に熱を入れることができるようになったので、すごく進化していると思います。
藤川アナ
すごいですね。これを当てている部分は活性化してコラーゲンが作られ、ぷっくりしてくるわけですよね。
井畑先生
そうですね。ぷっくりという表現は少し不適切かもしれませんが、コラーゲンの再生成が起こり、ハリ感が出たりします。
藤川アナ
それによってしわが消えて見えるというわけですか。すごい機械があるのですね。これは何回ぐらい当てればよいのですか?
井畑先生
大体3か月から半年に1回ぐらい当てるような機械が多いと思います。
藤川アナ
3か月に1回、半年に1回、それをどれぐらいの期間続けるものなのですか?
井畑先生
もちろんその人のペースなどがありますので一概には言えませんが、ただメンテナンスというものが必要ですので、それをしていくとより若々しく見えたりします。あとは先ほども言ったように、アンチエイジングを始めるスタートの年代というものがありますので、30代、40代、50代、60代の方が、まったく一緒のスピードで進むというわけではありません。
藤川アナ
そうですよね。
井畑先生
やはりそれによって、回数というのは見ておいたほうがいいと思います。
藤川アナ
1回だけではなく、何回かは必要ということですよね。
井畑先生
はい、そうですね。
藤川アナ
先生は実際にご自身でも体験されているということですけれども、効果のほうはどのようにお感じになっていますか?
井畑先生
直後のハリ感のようなものはあります。あとは、数か月かけて皮膚の下の肌のリモデリングが起こるのですが、それによってハリ感がより感じられるのかなと思います。
施術の痛みについて
藤川アナ
施術中の痛みはありますか?
井畑先生
やはり熱が入りますので、痛みが全くないというと嘘なのですが、耐えられるレベルだと思います。
藤川アナ
特にそれが跡になるということもないのですよね。
井畑先生
そうですね。適切に処置をすれば、一応大丈夫だと思います。
藤川アナ
いいですね。だって先生の肌はツルツルですものね。
井畑先生
いやいや、そんなことはないです。
藤川アナ
ピーンと張っています。
井畑先生
私はそれに加えて他の治療も組み合わせています。もちろんそれだけで物足りないという人もいますので、そういう場合は他の治療を組み合わせます。
藤川アナ
そうして綺麗になっていくことができるのですね。気にされている方にとっては、深かったしわが浅くなっていく、あったしわがなくなっていく、目立っていたほうれい線が目立たなくなる、これだけで全然違いますよね。
井畑先生
僕は周りの人からも元気そうになったとか言われましたね。年齢より少し若く見られるようになりたいというのは、おそらく誰もが思う願望だと思いますので、そういうところはあると思います。
藤川アナ
前向きになって表情も変わりそうですよね。
井畑先生
そうですね。
効果の持続期間について
藤川アナ
一度治療をすると効果はどれぐらい持続しますか?
井畑先生
一応先ほどお伝えした3か月から半年です。長い人だと1年ほど効果が持続する人もいますが、やはり3か月から半年ほどと思っておいたほうがいいと思います。
藤川アナ
それぐらいのスパンでまた定期的に当てるのですね。
井畑先生
それが一番望ましいと思います。
藤川アナ
つまり、メンテナンスをするということですね。
井畑先生
そうですね。
藤川アナ
維持しようと思った場合、年齢を重ねていくとともに、定期的な治療をずっと続けなければならないということになるのですか。
井畑先生
そうですね。機械以外の治療もそうですが、やはりエイジングは誰もが平等に進むものですので1回の治療で全部終わるというわけではありません。
藤川アナ
エイジングには抗えないですものね。
井畑先生
はい。ですので、やはりメンテナンスを入れたほうがいいと思います。例えば伸び切ったゴムを元に戻すということは大変なイメージだと思います。
皮膚自体もすごく伸びてしまうと最終的に手術をするといった選択肢しかなくなってしまいますので、その前にある程度できることをしたほうがいいのかなと思います。
藤川アナ
そうですね。早めに治療を始めるということと、私たちは普段のスキンケアと紫外線対策をするということですね。
井畑先生
あとは治療の段階というものがありますので、そこで少し物足りない方やエイジングが思っているより進んでいる方だと、例えばヒアルロン酸によるリフトアップやスレッドリフトというものを一緒にしたりします。
スレッドリフトは吸収糸という溶ける糸を使用するものです。そういったことをすると、よりアンチエイジングすることができます。
藤川アナ
その体内に吸収される糸で引っ張って上げるということですか?
井畑先生
そうですね。皮膚にも柔らかい場所があるので、そういうところに入れてあげるといいと思います。やはり硬い場所だと、なかなかリフトアップがかかりにくいと思います。
今はすごい医療が発達していて、ここは緩みやすい場所だといったことが解剖学的にわかってきていますので、そこに先ほど言った機械に加えて一緒に足してあげるとすごく変化が出ると思います。
藤川アナ
それは効果が大きそうですね。ヒアルロン酸は、減っている部分に注射器のようなもので入れていくということですか?
井畑先生
そうですね。減っているところに入れる場合もありますし、例えば皮膚と骨をつないでいる靭帯、リガメントと言いますが、そういったところに入れるとリフトアップの効果があります。
ボリュームを足すだけではなくリフトアップもできるので、引っ張ったあとにボリュームが足りないところに入れると、その部分に入れすぎることはないので、そういった方法は結構いいかと思います。
藤川アナ
素晴らしいですね。悩んでいる方は是非一度お医者さんに相談してみてください。今日は大阪梅田フェミークリニック院長の井畑峰紀先生に、しわ治療について詳しくお話を伺いました。先生ありがとうございました。
井畑先生
ありがとうございました。