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「藤川貴央のクリニック・レポート」第8回


「藤川貴央のクリニック・レポート」
第8回アーカイブ

放送日
2020/05/09
出演
大阪梅田フェミークリニック 院長 井畑 峰紀
主な内容
「ニキビ跡について」
藤川アナ
では井畑先生よろしくお願いいたします。
井畑先生
よろしくお願いいたします。
藤川アナ
コロナで大変なことになってきましたね。
井畑先生
そうですね、本当に予想外の状況ですね。
藤川アナ
フェミークリニックでは何か対策はされていますか?
井畑先生
患者さんが来られたときにまず検温をさせていただいています。渡航歴や周りの方に高熱があった人はいないか、咳症状がないかなどを問診させていただいてから、処置等に入っていただいています。
藤川アナ
大事なことですよね。先生ご自身もマスクをされて、スタッフの方も徹底されているのですね。
井畑先生
はい。マスクを着用し、必ず処置後にすぐ消毒しています。スタッフさん、我々もそうですが、眼鏡をかけた方がいい処置であれば、眼鏡をかけるであるとか、そのように対応はしています。
藤川アナ
本当に神経を使いますね。神経を使いすぎてもちょうどいいぐらいなのかもしれないですね。
井畑先生
そうですね。
藤川アナ
私たちもマスク着用で、しっかり手を洗って、消毒をしたうえでお話を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
井畑先生
お願いします。
ニキビ跡の種類について
藤川アナ
先生、今回はニキビ跡です。そもそもニキビ跡にはいろんな種類があるかと思いますが、どういったものがありますか?
井畑先生
ニキビ跡はまず色みの部分と形の部分に分かれると思います。色みの場合は、赤みやくすみがメインになると思います。くすみのことを色素沈着などと言うこともあります。
藤川アナ
茶色っぽくなってしまうということですね。
井畑先生
形においては、クレーターやニキビの凹み、盛り上がりなど、そのように表現をされると思います。
藤川アナ
どれも辛いですよね。
井畑先生
そうですね。やはり新しいニキビがニキビ跡になる前に、できる限りそれを起こさない方がいいですが、どうしてもできてしまっている場合もあります。
ニキビ跡の原因について
藤川アナ
これはどうしてこういう跡ができるのですか?
井畑先生
今までお伝えしていたラジオでもそうですが、ニキビ自体は慢性の炎症が主となる病気、病態です。病態というか、ニキビの根底にあります。また、化膿といって、炎症の期間がすごく長くなりますので、それが皮膚にダメージを与えます。皮膚のもともとの厚さや、炎症が起こっている深さ、程度などよってニキビ跡になりやすい人もいればなりにくい人もいます。
藤川アナ
するとニキビの症状が軽いうちにしっかり治しておかないと、重症化してしまうとやはり跡になって残るおそれがあるということですね。
井畑先生
そうですね。やはり最近ではそう言われていますので、ニキビ跡に行くまでになるべく治療を開始する方がベストです。
ニキビと吹き出物の違い
藤川アナ
先生、そもそもニキビと一般的な吹き出物は同じものですか?別物ですか?
井畑先生
実際に診させていただきますと、同じ症状のときもありますし、皮膚の下の角質、ニキビで言ったら皮脂腺の慢性的な炎症、角質の粉瘤という病態や、毛の炎症など、他の皮膚の疾患も一般的にはまぎれています。
藤川アナ
原因が異なる場合があるわけですね。
井畑先生
はい。
藤川アナ
この吹き出物、ニキビでないものでも潰すとやはり跡になりますか?
井畑先生
そうですね。やはり、鋭利なもので上手く潰すことができたら跡にはなりにくいですが、やはり自分で潰すときは「ぐしゃっ」というか、表現が少し難しいですが。
藤川アナ
爪で引っかくなどですか?
井畑先生
やはり、鋭的なものでなくて、そういった鈍的なものになると思いますので、そうすると跡になる可能性は高いと思います。
藤川アナ
とにかく自分では触らないことが一番ですね。
井畑先生
そうですね。蚊に刺されてもやはり掻くとくすむこともありますし、触らなかったら意外と跡残らないこともありますので。
ニキビ跡の種類と潰し方の関係について
藤川アナ
そうですよね。ニキビ跡、赤みや色素沈着ですね。クレーターなど、いろいろな形があると冒頭で教えていただきましたが、ニキビを潰しても様々な跡の形になるというのは、潰し方によって違ってきますか?
井畑先生
先ほどもお伝えした、ニキビの起こっている場所、深さに関係があると思います。
藤川アナ
皮膚のどのあたりまで達しているかということですね。
井畑先生
そうですね。やはり深い方がニキビの跡になりやすいと思いますし、別に浅いからならないというわけではありませんが、炎症がひどかったりすると赤みがすごく出るなど、そういうことはあります。
ニキビ跡が目立つ部位
藤川アナ
どこにニキビができるかというのも関係していますか?
井畑先生
やはり皮膚に適度な厚さがある場所が一番ニキビ跡が目立つと言われています。
藤川アナ
すると顔で言うと、頬ですか?
井畑先生
そうですね。あとは眉間が一番目立ちやすいです。場合によっては、顎も少し目立ちますね。
藤川アナ
おでこはあまり目立たない印象がありますが、そうですか?
井畑先生
はい。おでこは皮膚が結構薄い方だと思いますので、目立ちにくいと思います。
藤川アナ
そうすると、体のニキビも目立たないところは皮膚が薄い部分ですか?
井畑先生
そうですね。逆に体は皮膚が厚すぎるので、目立たないと思います。
藤川アナ
そうなんですか。もともと顔はこういった吹き出物、ニキビが目立ちやすい場所ということですね。
井畑先生
そう思います。
藤川アナ
腕とか背中はつるっとしているのに、「どうして顔にだけ」というのはそういうことですね。
井畑先生
そうだと思います。
藤川アナ
よくわかりました。ニキビは1回潰すだけでも跡になりますか?必ず跡になるというわけでもないのでしょうか。どうでしょうか?
井畑先生
そうですね。体質も関係あると思いますので、「1回で必ず」とは言い切れないと思いますが、やはり患者さんのお話を聞いていると、「これ昔潰した跡なんですけど」と言われることもあるので、全部を追っているわけではないですが、潰さない方がいいとは思います。
藤川アナ
そうですね。1回でも跡になる可能性はあるということですね。
井畑先生
そうですね。0ではないと思います。
藤川アナ
やはり跡にも重い軽いというのはもちろんありますよね。
井畑先生
やはり肌の体質はあると思いますので、けがをしても傷跡が全然目立たない場合もあるし、目立つ人もいます。あとはその程度によって変わると思います。
藤川アナ
ニキビ跡になっているところに、さらにニキビができることもありますか?
井畑先生
皮脂腺がありましたら、起こる可能性はあります。ただ、皮脂腺がない場合ですと、炎症・化膿するところがないので、そこは起こらないと思います。
多くの患者さまが抱えるニキビ跡のお悩み
藤川アナ
ニキビ跡に悩んでいる患者さんの実際の相談というのは、どういった部分が多いですか?
井畑先生
やはり「目立つ」「目立たない」というのが一番のキーポイントだと思います。
藤川アナ
目立ってくるとやっぱり「気にしてるんです」と?
井畑先生
そうですね。程度もやはり、我々が診て軽傷な感じの方でも「すごく目立つ」と言う人もいれば、逆の場合もありますので、やはりその人の普段の生活や職業など、そういったものも関係があると思います。
藤川アナ
先生、ニキビ跡というのは、治りますか?
井畑先生
患者さんに説明するときは、治りやすいものもあれば、治りにくいものもありますので、目立ちにくくする治療とお伝えしています。
藤川アナ
それだけでもだいぶ違うでしょうね。
井畑先生
そうですね。やはり目立ちにくくなることがポイントですので、男性と女性でも、女性の方はだいたい化粧をされますから、化粧で隠れるレベルがまず目標と思っています。
藤川アナ
わかりました。
では次回はですね、具体的なニキビ跡の治療について、どういった治療方法があるのかというのを伺っていきたいと思います。先生今日はありがとうございました。
井畑先生
ありがとうございました。
藤川アナ
大阪梅田フェミークリニック院長、井畑峰紀先生にニキビ跡についてお話を伺いました。どうもありがとうございました。
井畑先生
ありがとうございます。
藤川アナ
いかがでしたでしょうか?今回はニキビ痕とはどういうものなのか、ニキビ跡はどうしてできるのかについて詳しくお話を伺いました。井畑先生のお話はわかりやすいですね。
肌の分厚さが関係していると初めて知り、驚きました。肌が分厚い方が、ニキビが奥の方まで進行してしまう。それで跡になって残りやすい、重症化しやすいということです。
この録音が終わってから井畑先生とお話させていただきまして。白色人種の方は割と皮膚が薄いみたいです。それでニキビが重症化しにくく、ニキビ跡としても残りにくい。確かに、外国の方、特にヨーロッパ系の方は肌がきれいな人が多いというイメージがありますよね。でもいいことばかりではなくて、肌が薄いと、たるみやしわの原因になりやすいそうです。だから、歳を重ねていくと白人の方はしわがすごく目立つようになる、たるんでくるというお話も伺いました。確かに、白人のおじいちゃん・おばあちゃんはすごくしわくちゃというイメージもありますよね。どちらがいいというのは、一概には言えないようです。
ニキビができたらあまり自分では触らない、自分で潰さない、これはもう基本のようですね。そして、お医者さんに早く相談するというのが大事になってきます。