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「藤川貴央のクリニック・レポート」第9回


「藤川貴央のクリニック・レポート」
第9回アーカイブ

放送日
2020/05/23
出演
大阪梅田フェミークリニック 院長 井畑 峰紀
主な内容
「ニキビ跡の治療について」
藤川アナ
今回はニキビ跡の治療について、井畑峰紀先生に詳しくお話を伺います。井畑先生、よろしくお願いします。
井畑先生
よろしくお願いします。
藤川アナ
前回、ニキビ跡といっても、色素が沈着し色みとして残るものと、ぼこっと凹んでしまって形として残るものがある、ということを伺いましたが、まず、ニキビ跡の治療に年齢は関係あるのでしょうか?
井畑先生
年齢というのは、若いとか中年という意味だと思うのですが、菌などはやはり10代から40代ぐらいまでの方が多いと思います。
藤川アナ
50歳、60歳になってニキビ跡を治したいという方は珍しいですか?
井畑先生
そうですね。ニキビ跡の皮膚が年とともに薄くなり、それがたるみにつながるということは見ますけれども、直接的にニキビ跡を治したいという人は少ないと思います。
藤川アナ
だんだん気にならなくなるのかもしれませんね。では、思春期が終わってから治すほうがいいのでしょうか?
井畑先生
新しいニキビがニキビの跡になりますので、思春期というか、なるべく新しいニキビをできにくくするということにポイントを置いていくほうがいいと思います。
藤川アナ
よく分かりました。このニキビ跡というものは、治療すれば完全に治るのでしょうか?
井畑先生
完全という表現は100%ということになると思いますので、それは少し違うと思います。やはり、目立ちにくくなるという表現のほうが良いかと思います。
藤川アナ
そうですよね。ニキビができる前のツルツルのお肌に戻すことができるかというと、そうではないけれども、本人と周りの人から見て気にならないレベルになる、これだけで十分ですものね。
井畑先生
それが一番かと思っています。
顔以外のニキビ跡について
藤川アナ
顔以外の場所も治療はできるのですか?
井畑先生
そうですね。背中は気にされている人が意外と多いので、そういう場合もあります。
藤川アナ
水泳をされる方は目立ちますものね。
井畑先生
はい。
藤川アナ
顔と同じように治療ができるわけですね。
井畑先生
はい。
ニキビ跡の治療内容について
藤川アナ
今回は具体的なニキビ跡の治療について伺ってきますが、今週は赤み、色素沈着の治療について詳しく教えていただきたいと思います。
井畑先生
はい、分かりました。
まず、ニキビの跡の色みですね。赤みと色素の沈着ということで大丈夫ですか?
藤川アナ
はい。
井畑先生
分かりました。
ニキビの跡の色み、赤みを結構気にされている方は多いのではないかと思います。ニキビの跡の赤みというのは、皮膚が傷ついて出る瘢痕という赤みが病態の一つだといわれています。
その赤みに対して何をするかといいますと、正確にはレーザーではありませんが、レーザーのようなフォトフェイシャル系の機械を使います。
藤川アナ
フォトフェイシャル系の機械というと、つまり、光るのですか?
井畑先生
そうです。光の医療用のフォト光源というものを使った治療になります。
藤川アナ
これを当てることでどういった効果があるのでしょうか?
井畑先生
赤みに対して効く波長帯というのがあり、そこを含む波長を肌に照射すると、赤みが軽減してくるという感じです。
藤川アナ
不思議ですね。これを何回くらい続けるといいのですか?
井畑先生
程度にもよりますが、一応最低5回から10回くらいを目安にしてほしいと言っています。
藤川アナ
実際に当てていくと赤みが引いていくというイメージですか?
井畑先生
そうです。年代によってはニキビ跡もそうですし、あとはちょっとしたシミやそばかすも一緒にある場合がありますので、赤みと黒みをまんべんなく均一にできるようなフォトフェイシャル系の機械を使います。
藤川アナ
すごい機械があるのですね。ほかにはどういった治療があるのでしょうか?
井畑先生
くすみに関しては、レーザートーニングといいまして、色調を落ち着かせるような機械があります。こちらは先ほどの機械と違ってレーザー系で、黒いものにターゲットを絞った機械です。
藤川アナ
そうすると、赤みよりももっと茶色く色が残ってしまっている場合に適しているのですか?
井畑先生
そうですね。茶色いからくすみですね。くすみなので、茶色っぽく見える人もいれば、少し黒く見える人もいます。
藤川アナ
そういう症状があるのですね。
井畑先生
自分で潰したり、がんがん擦ったりしているような人だと、そちらを選択する場合があります。
藤川アナ
その人の症状によって最適な治療というのは変わってくるわけですね。
井畑先生
はい。
ニキビ跡治療の痛みについて
藤川アナ
このレーザーはどれくらいの回数当てるといいのでしょうか?
井畑先生
こちらも5回から10回と言っています。
藤川アナ
少し痛いですか?
井畑先生
そうですね。先ほど言ったフォトフェイシャル系のものはじんわりするような感じがします。
藤川アナ
少し温かいくらいですか?
井畑先生
少し温かいよりは、少しじわっとくる感じがあるかと思います。
藤川アナ
少し熱いくらいですか?
井畑先生
そうですね。最初は慣れないと思いますが、熱いというより、じわっと痛い感じが若干あります。
藤川アナ
それくらいでしたら大丈夫ですね。
井畑先生
男性の私でも大丈夫なので大丈夫だと思います。
藤川アナ
レーザーの場合は少しバチッとするような感じですか?
井畑先生
そうですね。レーザーは少し熱痛いという感じで、刺さると言うとおかしいですが、熱さによる痛みは強いかと思います。
藤川アナ
それくらいでしたらね。まったく痛くない治療は存在しないですものね。
井畑先生
そうですね。そういう治療があればベストですが、変化の出方も弱いと思います。痛みのない治療もないことはなく、飲み薬やくすみを減らすような塗り薬もあります。しかし、それだけだとやはり効果が若干弱いと思っています。
患者さまに合わせたニキビ跡治療
藤川アナ
飲み薬と光やレーザーの治療を組み合わせるということもあるのでしょうか?
井畑先生
もちろん組み合わせて行うほうがより効果的ですので、そう説明させていただいています。
藤川アナ
まさに、その人の状態に合わせてきちんと治療法を考えてくださるということですね。
井畑先生
はい。
藤川アナ
治療をお医者さん任せにして、家に帰ってポテトチップスをたくさん食べて、寝不足で、不潔なことをして顔洗わない、これでは台無しですものね。
井畑先生
適度にする場合はいいのですが、過度にされると、少しつらいところはあると思います。
藤川アナ
やはり自分の体調管理と生活習慣、あとは肌に合わないものを食べないということは基本ですよね?
井畑先生
そうですね。通っているとそういうところに注意が向くと思います。やはり野放しの状態になると意識はいかないので、そこはありかなと思っています。
藤川アナ
本人の努力があってこその治療ということですね。
井畑先生
そうですね。両軸というところはあると思います。
ニキビ跡治療の効果
藤川アナ
実際に赤や茶色の色みが残っていて、諦めてしまっている方も多いと思います。これは程度にもよるのでしょうが、治療を終えるとどういう見た目に変わりますか?
井畑先生
肌の均一性が出ると思います。あとは、レーザーによる熱を持ちますので、たるみに効くということでは全然ありませんが、皮膚にはり感やツヤみたいなものは出ると思います。
藤川アナ
とても嬉しいですね。はりとツヤが出て、そして色みが均一になると目立ちにくいということですよね?
井畑先生
そういうことです。
藤川アナ
「ここにほくろやシミがあるんです」みたいな場合も、一緒に同時進行で治療することはできるのですか?
井畑先生
そうですね。皆さんニキビができにくくなると、次はやはりそちらのほうに目が向いてきますので、一緒に治療される方は多いです。
ニキビ跡治療をお考えの方
藤川アナ
まとまったお金が必要になってくるかとは思いますが、例えば化粧品とドラッグストアで買ったものを月に1万円くらい使っているというのであれば、根本的な治療に進んでいくほうがいいのではないかという気もしますね。
井畑先生
そうですね。自分で解決できるものであればいいのですが、なかなかそうではないと思いますから、治療を試されるのはすごくいいと思っています。
藤川アナ
まずはお医者さんに相談ですね。分かりました。
今日はニキビ跡、特に赤みや茶色の色味が残ってしまっている場合の治療について具体的にお話を伺いました。井畑先生、どうもありがとうございました。
井畑先生
ありがとうございます。