気になる脇汗の原因と対策

脇汗のお悩みは解決できます!

「脇汗がすごくて洋服に汗ジミができる」
「緊張すると大量の脇汗が出てしまう」など
脇汗で困っている人は少なくありません。
しかし、周りの人に相談しづらいこともあり、一人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

汗をかくことは体温調節のために欠かせませんが、その量が多すぎると、QOL(生活の質)の低下につながりかねません。
このページでは発汗のメカニズム、脇汗の対策などを詳しく解説したうえで、脇汗治療もご紹介します。
お悩みの方はぜひ脇汗改善の参考にしてください。

脇汗のよくあるお悩み

  • 着る服の色が限られてしまう
  • 汗が気になって仕事や勉強に集中できない
  • ニオイがしないか気になる
  • 外出が不安
  • 一年中制汗剤が手放せない
  • 1日何回も着替えが必要
  • 冬でも汗が出て恥ずかしい
  • 服のワキ部分の黄ばみが目立つ

汗が出る仕組み

汗の役割とは?

人間の汗の主な役割は体温の調節です。
体温が上昇すると、脳の視床下部が交感神経に指令を出し、汗が分泌されます。
その汗の水分が皮膚の表面から蒸散する際に、周りの熱を吸い取って(気加熱)身体を冷やし、体温が上昇しすぎないようにしているのです。
加えて、お肌に水分を補って保湿したり、お肌を保護したりする役割もあります。

2種類の汗腺

2種類の汗腺

汗を分泌する腺を汗腺と言います。
汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、真皮層から皮下組織に存在しています。

身体のいたるところにあり、特にワキ、手のひら、足の裏に多く存在します。
エクリン腺から出る汗は主に体温調節の役割を担っており、99%が水分なのでサラサラしていて、ほぼ無臭です。
そして多汗症の汗は、主にエクリン腺から分泌されるものです。

ワキや耳、乳輪、陰部などに集中しています。
アポクリン腺から出る汗はやや白く濁っていて、水分が少なくベタベタしています。
汗そのものは無臭ですが、たんぱく質、脂肪酸、糖質、アンモニアなどニオイのもとになる成分を含んでいるため、皮膚の常在細菌に分解されてニオイを発生させます。
ワキガは、アポクリン腺から分泌される汗によるものです。

脇汗がひどいのはどうして?

脇汗がひどいのはどうして?

私たちは日々汗をかいていますが、特別な刺激が加わると汗の量が多くなることがあります。
どのような刺激が汗の増加につながるのか、詳しくご説明します。

体温上昇による「温熱性発汗」

温熱性発汗とは体温の上昇にともなう発汗です。
気温の高い日や運動をした後に体温が上昇すると、全身のエクリン腺から汗が出ます。
私たちが体温を正常に保つために欠かせない、もっとも一般的な発汗の仕組みです。

緊張やストレスによる「精神性発汗」

精神性発汗は、緊張や恐怖、不安などの強いストレスがかかったときに発汗する仕組みです。
脳の前頭葉や辺縁系が刺激され、ワキをはじめ、手のひらや足の裏などに瞬時に汗をかくのが特徴です。
アポクリン腺から発汗するので、汗にべたつきがあります。

食べ物の刺激による「味覚性発汗」

味覚性発汗は、辛いものや酸っぱいものなどを食べたときに、頭や顔をはじめ、上半身を中心に汗をかく仕組みです。
その役割ははっきりしていませんが、脳が食べ物による刺激を温度の上昇と勘違いして汗を出すのではないかとの説があります

脇汗が多いのは
多汗症かもしれません

原発生腋窩多(えきか)汗症とは?

発汗がみられる病気がないのに、大量の汗が出る病気を原発生多汗症といい、ワキの下(腋窩)に生じるケースを原発生腋窩多汗症と呼びます。
その原因ははっきりしていませんが、緊張感やストレスの高まりによって自律神経が乱れることで発症しやすくなると考えられています。

暑かったり、運動をしたりすれば汗をかくのは当然ですが、なにもしていないのに汗が出たり、日常生活に支障が出るほど大量の汗をかいたりする方は多汗症かもしれません。

多汗症でワキガになる可能性も!?

ワキガは、汗が原因で強いニオイを発生させる病気のことです。 多汗症が主にエクリン腺と関係しているのに対し、ワキガはアポクリン腺によるもので、汗に含まれる成分が皮膚の常在細菌に分解されてニオイを発生させます。

このように多汗症とワキガは違うものですが、アポクリン腺からの少量の汗が、エクリン腺からの大量の汗と混ざることで広がり、汗が蒸発する際にワキガのニオイを発生させるケースがあります。

自分でできる脇汗対策

制汗剤を使う

すぐ取り入れられる代表的なアイテムが制汗剤です。
制汗剤とは、一時的に汗を抑える成分が含まれたアイテムのことで、スプレータイプ、ロールオンタイプ、スティックタイプ、クリームタイプなどがあります。それぞれ次のような特徴があるので、使用シーンやお好みに合わせて選んでください。

種類 特徴
スプレータイプ ・外出先や運動後にすぐに使える
・べたつかない
・一瞬で広範囲にスプレーできる
ロールオンタイプ ・ムラなく塗れる
・塗った後が白くならない
・携帯性に優れている
スティックタイプ ・密着性が高い
・長時間効果が持続
・携帯性に優れている
クリームタイプ ・密着性が高い
・ムラなく塗れる
・落ちにくく、長時間効果が持続

汗取りパッド、パッド付きインナー
を使う

汗取りパッド、パッド付きインナーを使う

服の汗染みに困っている方におすすめなのが、手軽に取り入れられる汗取りパッドです。
服のワキ部分に貼る紙のパッドがよく知られていますが、最近では、ワキに直接貼るシートタイプや洗って繰り返し使える布製のパッドもあります。

汗脇パッドがずれたり、剥がれたりするのが気になる方には、パッド付きインナーがおすすめです。防臭効果や冷感素材など高機能な商品が発売されていますので、ご自身に合ったものを選んでください。

生活習慣を改善する

汗取りパッド、パッド付きインナーを使う

自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になると汗の量は増えてしまいます。
自律神経が乱れる要因は、睡眠不足、ストレス、偏った食事、疲労などさまざまあり、それらを改善することで脇汗が抑えられる可能性があります。
特に栄養バランスのよい食事と適度な運動を心がけ、喫煙や飲酒を控えることをおすすめします。

医療機関で受けられる
脇汗治療

自分でできる脇汗対策はあくまで汗への対応のため、根本的な解決策とはいえません。
発汗そのものを抑えるためには、医療機関で治療することをおすすめします。

汗腺を破壊する「ミラドライ」

ミラドライ

ミラドライは、マイクロウェーブという電磁波を照射して汗腺を破壊する治療です。
施術直後から効果を実感でき、また、一度破壊された汗腺は再生しませんので、半永久的な効果が期待できます。
外科手術と違って皮膚を傷つけないためダウンタイムが短く、施術したことが周囲にバレることもありません。

厚生労働省及びFDA(米国食品医薬品局)により、安全かつ効果的な治療と認められています。

汗腺の機能を抑える「ボトックス注射」

ボトックス

しわ治療などに用いられるボトックスを注射し、発汗を抑える治療です。 汗は、アセチルコリンという神経伝達物質の放出によって分泌されます。そのアセチルコリンの放出をブロックすることで、脇汗を減少させます。

注射を打つだけなので10分ほどで終わり、ダウンタイムもありません。効果は術後3〜7日であらわれ、6〜12カ月持続します。

汗腺を除去する「外科手術」

外科手術

多汗症やワキガを根本から改善したい場合は、汗腺そのものを外科手術で取り除くという方法もあります。

さまざまな術式がある中で、広く行われているのが「剪除法」です。ワキのしわに沿って2〜5cmほど切開し、皮膚を反転させて、目で確認しながら汗腺を除去します。 しっかり除去できるため効果が高く、再発の心配はほぼありません。一方で、術後1〜2週間圧迫固定が必要な点、手術跡が残ってしまう点がデメリットです。

※美容皮膚科 フェミークリニックでは行っておりません。

汗の分泌を抑える「外用薬・内服薬」

ボトックス

外用薬で、以前から広く用いられているのが塩化アルミニウムです。液状の塩化アルミニウムを1日1回〜数回直接塗って、汗腺にフタをします。
また2020年には、神経に作用して汗の分泌を抑える抗コリン薬も保険適用されるようになり、選択肢が広がっています。
抗コリン作用を持つ薬は内服薬にもありますが、口の渇き、眠気などの副作用が強いというデメリットがあります。

外用薬・内服薬ともに体質によって効果にばらつきがみられ、副作用もあります。使用にあたっては信頼できる医師に相談してください。

※美容皮膚科 フェミークリニックでは行っておりません。

悩ましい脇汗の治療は
フェミークリニックで

大量の脇汗は日常生活に支障をきたすこともあり、とても深刻な問題です。しかし、正しい治療をすれば改善できますので、諦めないでください。

美容皮膚科 大阪梅田・心斎橋・天王寺フェミークリニックでは、多汗症・ワキガ治療に「ミラドライ」と「ワキボトックス注射」をご用意しております。 治療は、医療団体「ワキガ・多汗症の医師団」に加盟し、ミラドライ開発元のMiramar Labs社に「ミラドライ認定医」として認められた医師が担当します。 お一人おひとりの症状に合った治療をご提案いたしますので、お気軽に無料カウンセリングに起こしください。

美容皮膚科 フェミークリニックは開院から20年、患者さまに寄り添い、お悩みにしっかり耳を傾けることを大切にしてきました。 多汗症でお困りの方もお一人で悩まず、私たちにご相談ください。

監修医師紹介

記事監修
大阪梅田フェミークリニック
院長 小山紗也

日本皮膚科学会 所属

【略歴】
令和4年 香川大学医学部附属病院皮膚科入局
令和5年 大阪梅田フェミークリニック 院長就任

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